三十番神めぐり(1):苗鹿大明神・大比叡大明神・小比叡大明神・聖真子権現・客人権現・八王子権現・建部大明神・
日蓮宗新聞社のWebサイトで注文した「御首題帳」(平成19年版,身延山92世日総上人の巻頭言つき)が届いたので、日像上人ご由緒のお寺巡りと並行して「法華経守護の諸天善神」の巡拝も開始いたしました。
さっそくお参りしたのが、家の近所にある以下のお宮さんです。
那波加神社は、第二十九日の守護神・苗鹿大明神をお祀りする神社です。遠方からも参詣者が押し寄せる大きなお宮さんというよりは、お宮の周辺に住む人々によって護持されている「村のお社」という感じの素朴なお宮さんでした。私がお参りした日蓮宗寺院でいうと身延や妙顕寺・妙覚寺・立本寺ではなく、菩提寺の妙国寺や湧泉寺、南北真経寺のほうのタイプに近い。宮司さんは常駐しておらず、お宮の入口に、「ご朱印」希望者にむけた管理人さんの連絡先が掲示されていました。
管理人さんは素朴な雰囲気のお年寄りのご夫婦で、専門の神職ではなく、缶の中にしまってあるご朱印グッズをとりだし、見本の写真をみながら、ご朱印と、墨書きのかわりの黒3種のスタンプを押してくださいました。近所の方が交代で管理人をなさっているのかもしれません。
日吉大社は、日本全国の日吉神社・日枝神社の総本宮という位置づけの大きな神社です。東西の本宮を中心に、境内には大小さまざまな摂社が配置されています。その中でも特に重視されている「山王七社」とよばれる7つのお宮さんのご祭神のうち、5柱が三十番神に所属しています。
日吉大社の公式サイトの「御朱印」のページをみると、権現・明神の称号によるお墨書きでもご朱印を頂けるようなので、むろんこの形式でお願いしました。
http://hiyoshitaisha.jp/goshuin/
(一般の神道式のお墨書きと対比することができます)。
大比叡大明神(第十七日,日吉大社西本宮)
(「大比叡大明神」のご朱印)
小比叡大明神(第十八日,日吉大社東本宮)
「小比叡大明神」のご朱印
聖眞子大権現(第十九日,日吉大社宇佐宮)
「聖真子権現」のご朱印
「客人権現」のご朱印
建部大社は、「近江一宮」に位置づけられ、有名なヤマトタケルをご祭神とする神社です。境内にはプロのイラストレーター添田一平氏に依頼してデザインされた劇画調の肖像画がいくつも掲示され、現代的な雰囲気を醸し出しています。伝統的な拝殿や本殿の建物とのギャップが面白い。
「三十番神めぐり」のひとつとしてお参りしているので、ためしに「お墨書きを"建部大明神"でお願いすることは可能ですか?」とお尋ねしてみたら、思いがけずもOKしていただきました。