日像上人の足跡をたずねて

日像上人の足跡をたずねて

日像上人の霊蹟、由緒の地の巡礼記

具足山本像寺(滋賀県守山市今宿)参拝記(参拝記その10)

 日像上人ゆかりの寺々への参拝は、月曜日に京都での仕事を終えた帰り道におこなっています。
 山城国内(京都府南部)でお参りすべきお寺がまだ一ヶ寺のこっています(→鶏冠井北真経寺)が、本日はちょっと遠回りして、滋賀県守山市にある、「近江三ツ具足」の一、守山市今宿の本像寺にうかがいます(本像寺の公式サイトはコチラ)。

 

平成26年(2014)12月8日午後3時55分、守山駅に降り立ちました。守山市の「観光案内」のページにあったこのお寺の紹介ページには、「参拝時間」は「特に指定なし」、ただし「事前予約」を「要する」とあったので、さっそくお寺に電話しました。奥様と思しき女性が出られて、今からでも参拝可能、ご住職も在籍中ということでしたので、早速お寺に向かいます。

 守山駅西口から「守山銀座」をテクテクと西へあるき、小学校の前をすぎると、旧中山道と交差します。ここが旧守山宿です。中山道を左折(南下)すると、道の左右には神社・仏閣が立ち並び、旧街道らしい趣。やがて左手に、題目塔・日蓮上人像のセットがみえてきます。

 

近江守山・今宿本像寺山門

近江守山・今宿本像寺山門

 残念ながら、山門は修理中で、現在あまり趣はありませんが、本堂は、歳月を感じさせる風格。右は日蓮聖人・日朗上人・日像上人を祀る開山堂。

近江三ツ具足・守山本像寺伽藍

  近江三ツ具足・今宿本像寺伽藍

 


山門の脇の通用門から境内に入り、左手の庫裏で訪いをいれます。
庫裏の玄関からあがって、ご住職の案内で本堂にあがりました。

ご本尊の両脇にはちいさな屋内堂がふたつあります。おそらくは三十番神鬼子母神と十羅刹女などの法華経守護の善神がた、宗門代々のご先師がたなどがお祀りされているのでしょうが、扉は閉められていて、お堂の内部を拝見することはできませんでした。たぶん本堂全体の扉を閉じる準備をしておられたところに、私がお参り希望の連絡をいれたので、わざわざ本堂の正面扉をあけて待っていてくださっていたものとおもわれます。
ありがたいことです。

ご本尊の前で正座し、いつものお経セット(開経偈・方便本・自我偈・欲令衆・運想・唱題・宝塔偈・以要言之)を奉読させていただきました。

最後の「以要言之」ですが、お盆の法要でいつも聞いている、菩提寺よりいただいた檀信徒用の教本に収録されているという理由で、意味も意義もよくわからずにお唱えしていましたが、ご住職より、「日像門流では大変に重視されているお経なのですよ」と教えていただきました。

そのあと本堂の左手(北側)にある客殿にお祀りされている、たたみ1畳ほどもある大きな日像上人の大曼荼羅御本尊についてもおがませていただきました。

 

近江三ツ具足・守山本像寺ご朱印

 近江三ツ具足・守山本像寺ご朱印(御首題)

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このお寺には、日像上人が守山宿に滞在していたおり、夢に若珍(わかちん)大明神があらわれ、しばらくこの地に滞在して説法するよう委嘱したという伝説があります。下記は、開山堂の西北隣で、若珍大明神をお祀りしている「若珍堂」。

 

守山本像寺境内摂社・若珍堂(わかちんどう)

守山本像寺境内摂社・若珍堂(わかちんどう)

 

近江守山・若珍大明神(わかちんだいみょうじん) ご朱印

若珍大明神のご朱印も頂戴しました。

お墨書きの文面は、
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奉拝

 カーン(不動明王))(カーン = 不動明王

若珍大明神

  ウーン(愛染明王(ウーン = 愛染明王

    平成二十六年十二月八日

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